猫の尿の成分をおうちで気軽にできる簡易検査キット「おしっことるよ」
猫のおしっこのpH、糖分、タンパク、ヘモグロビン(潜血リスク)の4項目を測定できる猫のおしっこ試験紙です。
おしっこの中の各成分は、腎臓や肝臓における健康状態との関連性が一般的に知られています。特許出願中。
※本品は体外診断用医薬品ではありません。予防、診断、治療目的には使用できません。
全般的な注意
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本品は体外診断用医薬品ではありません。ヒトならびに動物の予防、診断、治療目的には使用しないでください。
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この取扱い説明書に記載された使用方法に従って使用してください。
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本品は子供の手の届かないところに保管してください。
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本品はシステムトイレでの使用を推奨しております。
使用について
ネコ尿中のpH、尿糖、尿タンパク、Hb(ヘモグロビン)の判定
<検査項目の一般的な見解>
1. pH
腎臓に負担がかかっているとpH が高くなりすぎたり、低くなりすぎたりすることが知られています。
食事の内容を見直しましょう。お医者さんに相談しましょう。
2. 糖
からだの調子がよくないときに尿中に糖が検出されることが知られています。お医者さんに相談しましょう
3. タンパク質
腎機能や何らかの炎症、またはおしっこが非常に濃いときにタンパク質が検出されることが知られています。
元気がなかったり、心配な時はお医者さんに相談しましょう。
4. Hb
尿路や腎機能の不調などでは、潜血が検出されることが知られています。お医者さんに相談しましょう。
測定原理
操作上の注意
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尿はなるべく新鮮なものを使用してください。
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糞便・猫砂の成分により、正しく判定できない場合がありますので、なるべく尿のみを試験紙に染み込ませてください。
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使用前の試験紙の反応部には手を触れないようにしてください。
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ビタミンC を大量に摂取した際には、正しく判定できない場合があります。
使用方法
【はじめに】
1. キットを開封しましたら、取扱い説明書をよく読むとともに、付属品に不足・破損がないか確認してください。
2. 必要な器具、器材など
時計もしくはタイマー(本品に含まれません)
検査は、おしっこをした直後に実施してください。キットのアルミパウチは検査直前に開封してください。反応部は手で触れないでください。
シート上のおしっこのみを狙って
5 秒 ×2 回 ハンコの様に押しつけます。
ネコさんの絵が内側になるように、試験紙を二つ折りのまま持ちます。
試験紙を開きます。
反応部が下になるよう、指をスライドさせて三角形の形にします。
おしっこを染み込ませてから60 秒後に、反応部の色を標準色見本の色と比較して判定します。反応部の色が、色見本の間の場合は、中間の値を判定してください。
測定結果の判定法
色の判定は、本紙ではなく、試験紙に印刷された色見本により行ってください。
※各項目における+/-の各記号は、下記の判定値を示します。
<糖>
-:検出されず、±:50 mg/dL、+:150 mg/dL、2+:500 mg/dL
<タンパク質>
-:検出されず、+: 30 mg/dL、2+:100 mg/dL、3+:500 mg/dL
<Hb>
-:検出されず、+: 0.03 mg/dL、2+:0.15 mg/dL、3+:0.75 mg/dL
< 判定上の注意>
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ペットシートや猫砂から色素が溶出している場合、正しく判定できない場合があります。
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試験結果の判定は、明るい昼白色の光源のもとで行ってください。
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呈色ムラを生じないよう、反応部へ尿を完全に染み込ませてください。
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長時間尿に接触させていると、反応部からの試薬の溶出や、反応部の脱落が起きる場合があります。
この場合、再度新しい試験紙で判定してください。
キット内容
取扱説明書 1 枚
試験紙 2 枚
《試験紙の構造》
使用上または取り扱い上の注意
1. 使用上の注意
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湿気、直射日光、熱をさけ、指定の貯蔵方法で保存してください。
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使用期限を過ぎた製品は使用しないでください。
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開封後の試験紙はすぐに使用してください。
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使用前の試験紙の反応部には手を触れないようにしてください。
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反応部を舐めたり口に入れないでください。万が一口に入れた場合は、すぐに多量の水ですすいだのち、必要ならば医師の診察を受けてください。
2. 廃棄上の注意
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使用後のキットは可燃物解いて、各自治体の規則に基づいて廃棄してください。
貯蔵方法・有効期間
貯蔵方法
4〜30℃ で保存
有効期限
製造日より12ヶ月
参考文献
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金井正光, 臨床検査法提要, :35 , 201-203 (2005)
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Cottam YH, Caley P, Wamberg S, Hendriks WH. Feline reference values for urine composition. J Nutr. 2002
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MSD Veterinary Manual, https://www.msdvetmanual.com