猫のおくちの健康をおうちで気軽にチェック。簡易検査キット「おくちあーん」
猫の口臭が気になる方は必見。唾液だけでお口の中のpHと出血由来のヘモグロビンが測定できます。
わずか60秒でネコさんのお口の状態をチェックできます。
口臭や出血、pHの変動は歯周病等によるおくちの状態の変調が主な原因の一つであることが一般的に知られています。
※本品で歯周病の検査はできません。
本品は体外診断用医薬品ではありません。予防、診断、治療目的には使用できません。
全般的な注意
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本品は体外診断用医薬品ではありません。ヒトならびに動物の予防、診断、治療目的には使用しないでください。
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この取扱い説明書に記載された使用方法に従って使用してください。
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綿棒を反応部に接触させた後は、再度口にくわえさせないでください。
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検査前の食事により、結果に影響を及ぼす場合があります。
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本品は子供の手の届かないところに保管してください。
使用について
唾液中のpH 測定及びヘモグロビンの検出
<検査項目の一般的な見解>
一般的に酸性だと虫歯ができやすかったり、口臭の原因になったりすることが知られています。
アルカリ性が高いと、歯石がつきやすくなる状態と言われています。 オーラルケアを見直してみましょう。
測定原理
1. pH
pH指示薬法
2. ヘモグロビン
ヘモグロビン(Hb)のペルオキシダーゼ様作用
操作上の注意
1. 測定試料の性質、採取法
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飲食または歯磨き後30 分以上経過してから、検査を行ってください。ビタミンC を含む飲料・食事を取った直後は、ヘモグロビンの値に負の影響を与える可能性があります。
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使用期限を過ぎた製品は使用しないでください。
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ヘモグロビン試験紙は、ミオグロビンもヘモグロビンと同様に反応します。
使用方法
【はじめに】
1. キットを開封しましたら、取扱い説明書をよく読むとともに、付属品に不足・破損がないか確認してください。
2. 必要な器具、器材など
時計もしくはタイマー(本品に含まれません)
《検査前の準備》
初めてのネコさんは口の中に綿棒を入れられるのを嫌がる場合があります。
撫で撫でマッサージの流れで、お口周りを触られるのに少しずつ慣らしながら
無理のないよう検査キットをお使いください。
検査は飲食後30 分以上経過してから実施してください。キットは検査直前に開封し、反応部は触らないでください。
試験紙を点線に沿って口を閉じ、指で数回押し込み、唾液を十分染み込ませます。
綿棒にネコの唾液を十分に染み込ませます。
試験紙を開き、綿棒を外します。
使用した綿棒には、試薬が付着していため再使用しないでください。
試験台紙の綿棒ガイドにそって、唾液を染み込ませた綿棒を置きます。
唾液を染み込ませてから60 秒後に、反応部の色を色見本と比較して判定します。反応部の色が、色見本の間の場合は、中間の値を判定してください。
測定結果の判定法
色の判定は、本紙ではなく、試験紙に印刷された色見本により行ってください。
※Hb 判定値の +/-の各記号は、下記の判定値を示します。
-:検出されず、+: 0.03 mg/dL、2+:0.15 mg/dL、3+:0.75 mg/dL
< 判定上の注意>
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食事等の影響で着色した唾液では、試験紙が異常呈色して判定に影響を及ぼすことがあるので注意してください。
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試験結果の判定は、明るい中白色の光源の元で行ってください。
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長時間唾液に接触させていると、反応部からの試薬の溶出や、反応部の脱落が起きる場合があります。
この場合、再度新しい試験紙で判定してください。
キット内容
取扱説明書
試験紙
滅菌綿棒
1 枚
2 枚
4 本
使用上または取り扱い上の注意
1. 使用上の注意
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湿気、直射日光、熱をさけ、指定の貯蔵方法で保存してください。
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使用期限を過ぎた製品は使用しないでください。
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使用前の試験紙の反応部には手を触れないようにしてください。
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反応部を舐めたり口に入れないでください。万が一口に入れた場合は、すぐに多量の水ですすいだのち、必要ならば医師の診察を受けてください。
2. 廃棄上の注意
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使用後のキットは可燃物として、各自治体の規則に基づいて廃棄してください。
貯蔵方法・有効期間
貯蔵方法
4〜30℃ で保存
有効期限
製造日より12ヶ月
参考文献
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金井正光, 臨床検査法提要, :35 , 201-203 (2005)
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花田信弘、唾液検査標準化に関する研究、8020推進財団 指定研究事業報告書
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齋藤 寛、歯周ポケット内pH の動態とその病理組織学的研究、Jpn. J. Oral Biol., 30: 508-523, 1988.
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M.I. Kouki et. al., "Chronic Gingivostomatitis with Esophagitis in Cats", J Vet Intern Med 2017;31:1673‒1679