Vol.2  「新型コロナ検査の政策、諸外国では?」

2021年1月18日 最終更新 Cellspect Co., Ltd

 新型コロナの感染拡大は、日本以上に、欧米世界に対して大きな脅威をもたらしています。新型コロナの検査は、ウイルス検査 (PCR、抗原検査) と過去の感染の有無を調べる抗体検査の2種類が使われています。現在、各国における新型コロナの検査に関する政策は、検査製品の供給能力、検査を実施する能力、医療体制の差異により様々です。  

 海外での検査の実態について、詳しくみてみましょう。

 

<ウイルス検査>

PCR検査

 PCR検査は、新型コロナウイルス感染診断に使われている最も標準的な方法です。

 現在、各国で公式に発表される患者数は、PCR検査により診断されたものがほとんどです。

 

米国、ドイツ、フランス、ロシア、南アフリカ、韓国、中国、台湾、マレーシアなどほとんどの国

無症状の人でも受けられる検査(例えばドライブスルー検査)が実施されています。

 

英国、カナダ、オーストラリア、フィンランド、スペイン、インド、フィリピン、タイなど

新型コロナ感染を疑われる症状を示す人に検査を実施しています。

 

日本、ブラジル、メキシコ、インドネシア、およびほとんどのアフリカ諸国など医療および検査の資源が限られている国

症状があり、かつ特定の基準(例えば、エッセンシャルワーカー、入院患者、濃厚接触者)を満たす人に検査が実施されています。

(*我が国は、保健所や医療機関において検査が必要と判断された場合に行政検査の対象となる点、疑わしい症状のある方全てが対象となっていない点で、「検査対象が限定的」と言えます。従って、「特定の基準を満たす人」と本紙では解釈致しました。)

 

④旅行者の入国時  フランス、ドイツ、オーストラリア、中国、台湾などの一部の国

すべての海外旅行者について、フライト前72時間以内に実施したPCR検査で陰性の結果であった場合のみを受け入れています。

*上記情報は本紙編集当時のものであり、高い頻度で改正、変更、施行、実態とは異なる場合があります。

 

抗原検査

 抗原検査はPCR検査ほど感度(陽性者を見つける能力)が高くなく、偽陰性(陰性と判定されてるけど実は陽性)が高くなる場合があります。しかし、PCR検査と比べて、はるかに迅速で、安価な抗原検査キットがあるため、この検査方法を受け入れる国が増えてきています。

 2020年9月11日にCOVID-19に対する迅速抗原検査に関する中間ガイダンスをWHOが発表し、一定の基準を発表しています。特にPCR検査の利用が難しい場所(空港など)で抗原検査が用いられています。

 

米国では

抗原検査がPCR検査と同等の役割を果たすようになっており、病院や公共の検査場で利用されています。

 

他の先進国では

抗原検査は主に空港で入出国管理のために使用されています。

 

日本では

原則としてすべての入国者に対し空港での新型コロナ検査を実施していますが、昨年7月末に検査方法をPCR検査から、唾液を使った抗原検査に変更しました。

 

シンガポールでは

昨年10月から、海外からの労働者の新型コロナ感染者を早期に発見するため、迅速抗原検査を導入しました

 

ほとんどの欧州諸国(英国、イタリア、ノルウェー、オーストリアなど)やニュージーランドでは

72時間以内における新型コロナウイルス検査で陰性結果を持っていない場合、空港で抗原検査が実施されます。 (アフリカからの旅行者の場合も対象)

1月26日からは、米国疾病予防管理センター(CDC)も入国するすべての旅行者に対し、搭乗前に新型コロナウイルス検査が陰性であることの証明(PCR検査または抗原検査)を提出するよう義務付けています。迅速に検査できるという利点ゆえに、ますます多くの国が、移動時および日常の検査で、抗原検査を利用しています。

 

<抗体検査>

抗体検査(血清学的検査)

 抗体検査は、過去にこの感染症にかかったことかどうかを知ることができます。しかし、現在、感染しているかについては判定ができないので、行政検査や規制のための検査のような感染症に関する法律を適用する際の検査・診断には適していません。専ら、免疫学の見識のある研究者、抗体調査を訴求している方々の様々な調査・研究目的で、広く活用されてる手法です。

 この新しいウイルスにはまだわかっていない事が多くあります。一般的にウイルス感染から回復した人は抗体を獲得すると考えられますが、再びウイルスにさらされた場合にこの抗体がいつまで持つのかについて調べる際、抗体検査が使われることがあります。近い将来、他の研究データとともにしっかり分析することで、抗体の獲得の有無を検査することにより、感染のリスクやその安全性を判断することができるようになるかもしれません。

 現時点では、抗体を獲得してからどれだけ持続するのか、また、抗体を持つことにより再感染が予防できるのかについては明瞭にわかっていません。

 引用文献:​

  1. U.S. Food and drug administration: https://www.fda.gov/

  2. World Health Organization: WHO https://www.who.int/

  3. Centers for Disease Control and Prevention: https://www.cdc.gov/

  4. Our world in Data:https://ourworldindata.org/

  5. OECD Policy Responses to Coronavirus (COVID-19):http://www.oecd.org/coronavirus/en/

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