2021年:COVID-19はどう世界を変えた?

2021年1月8日 最終更新 Cellspect Co., Ltd

 2020年は、間違いなく世界にとって多くの挑戦の年であった。新しい年2021年に期待して、トンネルの終わりの光が見えているように思えるが、ワクチンの配布は長く、困難なプロセスとなる。ビル・ゲイツ氏は今後の予測として、次の4〜6カ月が世界的パンデミックの中で最悪のものになるかもしれない、と言う。その一方で、コロナ後の世界は永遠に全く異なるものとなってしまうかもしれない。COVID-19に関連した2021年の変化やトレンドを要約する。

 

抗体獲得の履歴やパスポート

 SARS-CoV-2ウイルスに対する自然免疫が、ワクチン接種よりも強力かどうかについては、まだ結論が出ていない。すでに、運転手や配達員などのブルーカラーの仕事で、会社の負担とリスクが低いことを意味する 「抗体陽性」 バッジが出現している。研究により、これらの抗体がどれくらいの期間保持されるかが明らかになってきており(最新の研究では、何十年も存在する可能性があるとも言われている)、この履歴/パスポートバッジは、就職や旅行に有利さを与えるかもしれない(軽度のディストピア)。[1]

 

ドローンによる配達

 世界的技術市場コンサルタント企業であるABI Research社は、ドローン配送業界が急成長し、2030年に920億米ドル規模となると予測している。この感染流行により、消費者への商品出荷が減少し、新製品の市場投入が妨げられているが、公共サービスや地元/全国の警察の監視にドローンが使用されるようになったことで、この傾向は緩和されている。ドローン配送会社は、将来的に社会への貢献とリスクのバランスの取れたドローンサービスが受け入れられるための、総合的アプローチが必要である。[1]

 

不安と抑うつ

 2020年の世界的感染流行は、人々の精神衛生に深刻な打撃を与えた。米国疾病予防管理センター (CDC) が昨年八月に発表した調査によると、世界的パンデミックの最中に、不安・抑うつ・自殺願望のレベルが急上昇した。このパンデミックのもう一つの潜在的な副作用はアルコール消費の増加であった。『JAMA Network Open』誌の10月号に掲載された研究によると、パンデミックによる都市封鎖中に米国のアルコール消費量が14%増加したという。調査によると、2020年春における、特に女性の大量飲酒者増加を心配していると報告した。これらの研究は、この感染症自体の脅威だけではなく、社会的孤立・学校閉鎖・失業および他の財政的不安などのパンデミックに関連する要因が脅威をもたらしている可能性を示している。私たちはこの問題を直視し、将来さらに深刻な社会問題にならないようにしなければならない。[2]

 

オンライン学習と情報へのオープンアクセスの台頭

 COVID-19により世界中で学校が閉鎖された。世界で12億名以上の子どもたちが教室に入れなくなった。その結果、教育は劇的に変化し、リモート授業やデジタル・プラットフォーム上で教育が行われるeラーニングが顕著になっている。研究によると、オンライン学習は情報の保持率を高め、学習時間を短縮できることが示されており、これはコロナウイルスが引き起こした変化が定着している可能性があることを意味している。さらにパンデミックは、情報獲得の平等性と適時性を、様々な国において加速した。米ジョンズホプキンス大学システム科学工学センター (CSSE) では、グローバルな事例をリアルタイムに統合するプラットフォームを構築し、各国で採用された。各国でアップロードされたウイルス遺伝子配列をリアルタイムに解析するオープンプラットフォーム「世界共有インフルエンザ・データイニシアティブ」 (Global Shared Influenza Data Initiative : GISAID) も、国境を越えた研究や解析のための資料となる。ホワイトハウス科学技術政策局は、138,000本のCOVID-19に関する学術論文を公開した。リソースの共有や世界中の科学者にAI分析の利用を呼びかけることで、COVID-19の分析を加速させたいと考えている。世界最大の学術出版社エルゼビア社も、31,000本以上の学術論文を無料で提供している。[2−3]

 

排出量の削減

 最後に、都市の通常の喧騒をほぼ停止させるコロナウイルスによる都市封鎖は、世界中の二酸化炭素の排出量を劇的に減少させた。 5月19日にNature Climate Change誌に発表された調査によると、2020年初頭の世界の二酸化炭素排出量は2019年と比較して17%減少した。これは、記録のある歴史の中で最大の減少の1つと考えられる。 しかし、この一時的な低下は、人為的な気候変動の悪影響を元に戻すに十分、とは言えない。 「これは第二次世界大戦以来最大の排出削減につながる可能性が高いが、進行中の大気中二酸化炭素蓄積にほとんど影響を与えないだろう」と英国気象庁気候影響研究責任者リチャード・ベッツ氏は述べた。ますます極端な気候変動に直面しても、私たちはそれを改善する方法がある、と期待している。 [2、4]

 引用文献:​

  1. KATHAKALI CHANDA and PANKTI MEHTA KADAKIA. 28 Dec 2020. “New Year 2021: How the post-Covid-19 world will have altered indefinitely” Forbes News

  2. Rachael Rettner. 31 Dec 2020. “10 ways COVID-19 changed the world” LiveScience News Release

  3. “Open access to facilitate research and information on COVID-19” UNESCO

  4. Brandon Specktor. 20 May 2020. “Global carbon emissions dropped an unprecedented 17% during the coronavirus lockdown — and it changes nothing” LiveScience News Release

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